このページでは、葬儀・供養・法要・各種手続きに関する基本的な用語を、五十音順にまとめています。はじめて喪主を務める方やご葬儀の準備をされる方が、打ち合わせや案内文などで見慣れない言葉に出会ったときに、辞書のようにお使いいただけます。地域や宗派、葬儀社によって言葉の使い方や慣習が異なる場合がありますので、実際のご葬儀では担当者や菩提寺に確認しながら進めていただくと安心です。
あ行
遺影(いえい)
故人を偲ぶために祭壇などに飾る写真のことです。近年はご本人が生前に気に入った写真を選んでおくケースも増えているとされています。背景の加工や服装の修整に対応している葬儀社や写真店もあります。
一日葬(いちにちそう)
通夜を行わず、告別式と火葬を一日で執り行う形式の葬儀です。日程が短いぶん、ご遺族や参列者の負担を抑えやすいとされています。一方で、通夜がないことをどう考えるかは宗派や寺院により受け止め方が異なるため、事前の相談が勧められています。
一周忌(いっしゅうき)
亡くなられてから満一年の命日に営まれる年忌法要です。ご遺族や親族、故人と親しかった方が集まり、僧侶の読経や会食を行うことが一般的とされています。年忌法要の中でも特に重視されることが多い節目です。
一般葬(いっぱんそう)
親族に加えて、友人・知人・職場関係者・ご近所の方など幅広い方に参列いただく従来型の葬儀形式です。多くの方にお別れの場を設けられる一方、参列者への対応など喪主側の負担は比較的大きくなるとされています。
位牌(いはい)
故人の戒名や法名、没年月日などを記した木の札で、仏壇などに安置してお参りの対象とするものです。四十九日までは白木の仮の位牌を用い、その後に漆塗りなどの本位牌へ替えることが多いとされています。宗派によっては位牌を用いない場合もあります。
遺品整理(いひんせいり)
亡くなられた方が遺した衣類や家具、書類などの持ち物を整理することです。ご遺族が自身で行うほか、専門の業者に依頼する方法もあります。貴重品や重要書類が紛れていることがあるため、時間に余裕を持って進めることが勧められています。
永代供養(えいたいくよう)
ご遺族に代わって、寺院や霊園が継続的に供養・管理を行ってくれる仕組みのことです。お墓の承継者がいない方や、家族に管理の負担をかけたくないと考える方の選択肢の一つとされています。供養の期間や方法は施設ごとに異なるため、契約内容の確認が大切です。
エンディングノート
ご自身の希望や情報を書き残しておくノートのことです。葬儀の希望、財産や連絡先の一覧、家族への想いなどを自由に記すことができます。遺言書とは異なり形式の決まりはないとされており、いつでも書き直せる気軽さが特徴です。
エンバーミング
ご遺体に防腐・修復などの処置を施し、生前に近いお姿で長くお別れの時間を過ごせるようにする技術です。お別れまでの日数が空く場合や、ご遺体を遠方へ搬送する場合などに検討されることがあるとされています。専門の資格を持つ技術者が行います。
お布施(おふせ)
読経や戒名の授与などに対して、寺院や僧侶へお渡しする謝礼のことです。サービスの対価ではなく、感謝の気持ちを表すものとされています。金額の考え方は宗派や寺院、地域により異なるため、迷ったときは菩提寺や葬儀社に相談する方が多いようです。
か行
開眼供養(かいげんくよう)
新しく用意した仏壇・位牌・お墓などに魂を迎え入れるために行う法要のことです。「魂入れ」「お性根入れ」などと呼ばれることもあります。呼び方や作法は宗派により異なるとされています。
改葬(かいそう)
すでに埋葬・収蔵されているご遺骨を、別のお墓や納骨堂などへ移すことです。お墓の引っ越しとも呼ばれ、墓じまいとあわせて行われることが多いとされています。改葬には市区町村への許可申請の手続きが必要とされているため、移転先と現在の墓地の管理者の両方に早めに相談することが勧められています。
戒名(かいみょう)
仏教において、故人に授けられる名前のことです。多くの宗派では亡くなられた後に菩提寺などから授かりますが、生前に授かることもできるとされています。文字数や構成は宗派により異なり、位牌や墓石に記されます。
海洋散骨(かいようさんこつ)
粉末状にしたご遺骨を、船などで沖合に出て海へ還す供養の方法です。自然に還りたいという故人の希望などから選ばれることがあるとされています。実施する海域やマナーへの配慮が求められるため、専門の事業者に依頼するケースが多いようです。
火葬許可証(かそうきょかしょう)
火葬を行うために必要となる書類で、死亡届の手続きの際に市区町村から交付されるのが一般的とされています。火葬当日に火葬場へ提出し、火葬後は埋葬・納骨の際に必要となる証明(埋葬許可証)として返却されることが多いようです。納骨まで大切に保管しておくことが勧められています。
家族葬(かぞくそう)
家族や親族、ごく親しい方だけで営む小規模な葬儀の形式です。参列者への対応が少なく、故人とのお別れの時間をゆっくり過ごしやすいとされています。一方で、後日訃報を知った方への対応が必要になる場合もある点は考慮しておきたいところです。
形見分け(かたみわけ)
故人が愛用していた品物を、親族や親しかった方に譲り、思い出とともに受け継いでいただくことです。四十九日の法要が済んだ頃に行われることが多いとされています。高価な品物の場合は税金面の扱いが関わることもあるため、気になる場合は専門家に確認すると安心です。
忌中(きちゅう)
ご家族が亡くなられてから四十九日の忌明けまでの期間を指す言葉です。この期間は、お祝い事への出席などを控える慣習があるとされています。考え方は地域や宗教により異なります。
忌引き(きびき)
ご家族やご親族が亡くなられた際に、葬儀への参列などのために取得する休暇のことです。日数は故人との関係(続柄)に応じて定められていることが多く、勤務先や学校によって制度の内容が異なります。就業規則などで確認しておくと安心です。
供花(きょうか・くげ)
故人への弔意を表して祭壇や式場に供えるお花のことです。親族や関係先が名札を付けて贈ることが一般的とされています。式場によって取り扱いのルールがあるため、葬儀を担当する葬儀社を通じて手配することが多いようです。
供物(くもつ)
故人や仏さまへのお供え物のことで、果物や菓子、缶詰の盛り合わせなどが用いられることが多いとされています。宗教や宗派によってふさわしい品が異なるとされ、たとえば仏式と神式では慣習に違いがあります。供花と同様、式場のルールを確認してから手配すると安心です。
合祀(ごうし)
他の方のご遺骨と一緒に、同じ場所へ埋葬・供養することです。永代供養墓などで採用されることが多い方式とされています。一度合祀されると、後から特定のご遺骨だけを取り出すことは難しいとされているため、事前によく検討することが勧められています。
香典(こうでん)
故人への弔意を表し、ご遺族を金銭面で支える意味を込めて包む現金のことです。不祝儀袋に入れ、通夜または告別式の受付でお渡しすることが一般的とされています。金額は故人との関係や地域の慣習によって幅があるようです。
香典返し(こうでんがえし)
いただいた香典に対するお返しの品のことです。四十九日の忌明け後に贈る方法と、当日その場でお渡しする「当日返し(即日返し)」の方法があるとされています。いただいた金額の半分から三分の一程度の品を目安とする考え方が広く知られています。
告別式(こくべつしき)
故人と最後のお別れをするための儀式で、多くの場合、通夜の翌日に行われます。本来は宗教儀式である葬儀式と、参列者がお別れをする告別式は別のものとされていますが、現在は続けて執り行われることが一般的なようです。式の後、ご遺体は火葬場へ向かいます。
骨壷(こつつぼ)
火葬後のご遺骨を納める容器のことです。大きさや材質はさまざまで、地域によって用いられるサイズに違いがあるとされています。近年はデザイン性のあるものや、手元供養向けの小さなものも選ばれているようです。
さ行
散骨(さんこつ)
粉末状にしたご遺骨を、海や山などの自然に還す供養の方法です。散骨そのものを直接定めた法律はないとされていますが、自治体の条例などでルールが設けられている場合があり、場所やマナーへの配慮が求められています。検討する際は、実績のある事業者や自治体に確認することが勧められています。
四十九日(しじゅうくにち)
亡くなられた日から数えて四十九日目に営まれる法要で、「忌明け」の節目とされています。この日にあわせて納骨や本位牌への切り替えを行うご家庭も多いようです。参列者の都合にあわせ、直前の土日などに繰り上げて行われることもあります。
死亡診断書(しぼうしんだんしょ)
亡くなられたことを医学的に証明する書類で、医師によって作成されます。死亡届と一体の様式になっており、市区町村への届け出の際に必要とされています。生命保険の手続きなどで写しを求められることがあるため、コピーを取っておくことが勧められています。
数珠(じゅず)
合掌の際に手にかけて用いる仏具で、「念珠」とも呼ばれます。正式な数珠は宗派によって形が異なるとされていますが、どの宗派でも使いやすい略式のものも広く用いられています。貸し借りは避けた方がよいという考え方もあるため、ご自身のものを用意しておくと安心です。
樹木葬(じゅもくそう)
墓石の代わりに樹木や草花をシンボルとして、その周辺にご遺骨を埋葬する形式のお墓です。自然に還るイメージや、承継を前提としない契約形態が選ばれる理由になっているとされています。区画のタイプや供養の方法は施設により大きく異なるため、見学して確認することが勧められています。
準喪服(じゅんもふく)
一般的な弔事の場で着用される喪服のことで、男性はブラックスーツ、女性は黒のワンピースやアンサンブルなどが該当するとされています。現在、参列者・喪主側ともに最も広く着用されている格式です。「喪服」として市販されているものの多くは準喪服にあたるようです。
焼香(しょうこう)
香を焚いて故人や仏さまに手を合わせる作法のことです。抹香をつまんで香炉にくべる方法が一般的で、回数や作法は宗派によって異なるとされています。作法に迷ったときは、前の方にならうか、心を込めて一回行えばよいという考え方も知られています。
精進落とし(しょうじんおとし)
火葬後や初七日法要の後に、僧侶や参列者をもてなすために設けられる会食のことです。もともとは忌明けに精進料理から通常の食事に戻す節目の食事だったとされています。現在は葬儀当日にお礼の席として行われることが多いようです。
初七日(しょなのか)
亡くなられた日から数えて七日目に営まれる法要です。現在は参列者の負担を考え、葬儀当日に繰り上げて行う「繰り上げ初七日」や、火葬前の式中に行う形式も広く行われているとされています。実施の形は寺院や地域により異なります。
施主(せしゅ)
葬儀の費用を負担し、運営面を支える立場の方を指す言葉です。遺族を代表して弔問を受ける喪主と同じ方が務めることが多いとされていますが、喪主と施主を分けて立てる場合もあります。社葬などでは会社が施主となる例もあるようです。
た行
檀家(だんか)
特定の寺院(菩提寺)に所属し、お布施などを通じて寺院を支える家のことです。檀家になると、葬儀や法要、お墓の管理などを継続的にその寺院にお願いする関係になるとされています。近年はライフスタイルの変化にともない、寺院との関わり方も多様になっているようです。
弔辞(ちょうじ)
葬儀・告別式で、故人と親交の深かった方が霊前に捧げるお別れの言葉です。故人との思い出や人柄を語り、冥福を祈る内容が一般的とされています。依頼された場合は、三分程度にまとめることが多いようです。
弔電(ちょうでん)
葬儀に参列できない場合に、弔意を伝えるために送る電報のことです。通夜や告別式の開始前に式場へ届くように手配し、宛名は喪主とすることが一般的とされています。式中に読み上げられることがあります。
直葬(ちょくそう)
通夜や告別式を行わず、火葬のみでお見送りする形式で、「火葬式」とも呼ばれます。費用や時間の負担を抑えやすい一方、お別れの時間が短くなる点をどう考えるかが検討のポイントとされています。菩提寺がある場合は、事前に相談しておくことが勧められています。
通夜(つや)
葬儀・告別式の前夜に、ご遺族や親しい方が集まり故人を偲ぶ儀式です。かつては夜通し灯りを絶やさず付き添う習わしだったとされていますが、現在は夕方から一〜二時間程度で行う「半通夜」が主流のようです。仕事帰りに参列しやすいことから、一般の参列者は通夜に伺うケースも多くみられます。
な行
納骨(のうこつ)
火葬後のご遺骨をお墓や納骨堂などに納めることです。四十九日や一周忌などの法要にあわせて行われることが多いとされていますが、時期に決まりはないともいわれ、ご遺族の気持ちの整理がつくまで自宅に安置する方もいます。納骨の際には埋葬許可証などの書類が必要とされています。
納骨堂(のうこつどう)
ご遺骨を建物の中に収蔵する屋内型のお墓です。ロッカー式・仏壇式・自動搬送式などの形式があり、駅から近い立地や天候を気にせずお参りできる点が特徴とされています。契約期間の満了後に合祀へ移行するプランが多いため、契約内容の確認が大切です。
は行
墓じまい(はかじまい)
現在のお墓を撤去して更地に戻し、墓地の管理者に区画を返還することです。取り出したご遺骨は、永代供養墓や納骨堂などへ移す(改葬する)ことが一般的とされています。親族や墓地の管理者との事前の話し合いが円滑に進めるポイントとされています。
初盆・新盆(はつぼん・にいぼん)
四十九日の忌明け後、初めて迎えるお盆のことです。故人が初めて帰ってくる特別なお盆として、通常のお盆より手厚く供養することが多いとされています。白い提灯を飾るなどの慣習がありますが、内容は地域や宗派により異なります。
棺(ひつぎ)
ご遺体を納める箱のことで、「お棺」とも呼ばれます。木製のものが広く用いられ、材質や装飾によりさまざまな種類があります。副葬品として思い出の品を納めることもありますが、火葬の関係で入れられない物もあるため、葬儀社に確認することが勧められています。
閉眼供養(へいげんくよう)
仏壇や位牌、お墓を処分・移動する前に、宿っている魂を抜くために行う法要のことです。「魂抜き」「お性根抜き」などとも呼ばれます。墓じまいや仏壇の買い替えの際に行われることが多く、作法や考え方は宗派により異なるとされています。
法名(ほうみょう)
浄土真宗において、仏弟子となった証として授かる名前のことです。他の多くの宗派でいう戒名にあたるものとされていますが、宗派の教えの違いから呼び方や構成が異なるとされています。本来は生前に授かるものという考え方があるようです。
法要(ほうよう)
故人の冥福を祈り、供養のために営む仏教の行事です。初七日や四十九日などの忌日法要と、一周忌・三回忌などの年忌法要があります。僧侶の読経の後に会食の席を設けることが多いとされています。
菩提寺(ぼだいじ)
先祖代々のお墓があり、葬儀や法要を継続してお願いしている寺院のことです。菩提寺がある場合、葬儀の際にはまず菩提寺に連絡することが勧められています。別の僧侶に依頼すると、後の納骨などで調整が必要になる場合があるとされているためです。
ま行
喪主(もしゅ)
ご遺族を代表して葬儀を主催し、弔問を受ける立場の方のことです。配偶者や長子が務めることが多いとされていますが、決まりがあるわけではなく、ご家族の事情にあわせて決めてよいとされています。葬儀社との打ち合わせや参列者への挨拶など、中心的な役割を担います。
喪中(もちゅう)
近親者が亡くなられた後、故人を偲んで祝い事などを控える期間のことです。一般的にはおおむね一年間とされることが多く、年賀状の代わりに喪中はがき(年賀欠礼状)を出す慣習が知られています。期間や過ごし方の考え方は地域やご家庭により異なります。
喪服(もふく)
葬儀や法要の際に着用する礼服のことです。格式により正喪服・準喪服・略喪服に分けられ、一般の参列では準喪服または略喪服を着用することが多いとされています。光沢のある素材や華美な装飾品は避けるのがマナーとされています。
や行
湯灌(ゆかん)
ご遺体を入浴させ、洗い清めてから旅立ちの支度を整える儀礼のことです。この世の疲れを癒やし、清らかな姿で送り出すという意味が込められているとされています。専門のスタッフが行い、ご遺族が立ち会えることも多いようです。
ら行
離檀料(りだんりょう)
檀家をやめる(離檀する)際に、これまでの供養への感謝として寺院にお渡しするお布施の一種とされています。金額や要否に一律の決まりはないとされており、寺院との関係や地域の慣習によって対応が分かれるようです。墓じまいを検討する際は、早めに菩提寺へ相談することが勧められています。