病院紹介の葬儀社は断れる?伝え方と手順を解説

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ご家族が病院でご逝去された直後、そのまま病院から葬儀社を紹介され、「このまま任せてよいのだろうか」と迷いながらもこの記事に辿り着いた方が多いのではないでしょうか。悲しみの中で判断する時間もなく、断ってよいものか、断ることで何か不利益が生じるのではないかと、焦りと不安を感じている方も少なくないと思われます。

本記事では、病院から紹介された葬儀社を断ることが可能かどうか、断る際にトラブルにならない伝え方、そして断った後にご遺体をどこへ安置してもらえるのかを、時間的な制約がある状況でもすぐに確認できるよう整理しました。あわせて、ご自身で葬儀社を探す場合の具体的な手順についてもご案内しています。

まずは慌てずに、今すぐ確認しておきたい結論部分からご覧いただき、状況に応じて必要な部分を読み進めていただければと思います。

この記事でわかること

  • 病院紹介の葬儀社を断ることが法的・実務的に問題ない理由がわかる
  • トラブルにならない断り方と使いやすい言い回しの例がわかる
  • 断った後に遺体を安置できる搬送先の選択肢と時間の目安がわかる
  • 自分で葬儀社を探す際の手順や見積り確認のポイントがわかる
目次

今すぐ確認したいこと(結論を先に)

病院紹介の葬儀社を断ることは可能

病院から紹介された葬儀社をそのまま利用しなくてはならない、という決まりはありません。紹介はあくまで病院側の一つの案内であり、ご遺族が別の葬儀社を選ぶことは可能です。断ることによって法的な問題が生じることはなく、病院での処置や今後の手続きに支障が出るものでもありません。まずはこの点を落ち着いて確認していただければと思います。

断る場合はまず遺体の安置先を確保する

紹介を断る際に急いで決めなければならないのは、葬儀そのものの内容ではなく「ご遺体をどこに安置してもらうか」という点です。病院の霊安室にはご遺体を長時間留めておくことができない場合が多いため、断る意思を伝えると同時に、搬送先(自宅・斎場・葬儀社の安置施設など)の見通しを立てておくことが優先されます。葬儀の形式や日程などは、安置先が決まったあとで落ち着いて検討しても差し支えありません。

目安として数時間〜半日以内に判断できれば十分

「今すぐ全てを決めなければ」と焦る必要はありません。多くの場合、病院からご遺体を搬送するまでには数時間から半日程度の時間があります。この間に、安置先と搬送を依頼する葬儀社を決められれば十分に対応できます。慌てて紹介された葬儀社に依頼を決めてしまう前に、次のセクション以降で断り方や安置先の選択肢を確認しながら、ご家族にとって納得できる形を見つけていただければと思います。

病院紹介の葬儀社を断ってもよいのか

病院が紹介する葬儀社の位置づけ

病院がご遺族に葬儀社を紹介する背景には、深夜や早朝であってもご遺体の搬送に対応できる体制を整えておく必要があるという事情があります。多くの病院では、こうした対応を担える葬儀社と提携関係を結んでおり、ご逝去の直後に案内できるようにしています。つまり、紹介される葬儀社は「病院が動線として確保している提携先の一つ」であり、病院が特定の葬儀社の利用を強制する立場にあるわけではありません。ご遺族にとって信頼できる案内先である場合もありますが、他の葬儀社と比較検討する機会を持たずに決めてしまう可能性がある点は、あらかじめ知っておいていただきたいところです。

断ることに法的・実務的な問題はない

病院から紹介された葬儀社を断ったとしても、法的な問題が生じることはありません。死亡診断書の発行や退院・退所の手続きは、葬儀社の選択とは別に進められるものであり、どの葬儀社に依頼するかによってこれらの手続きが変わることはありません。また、断ったことを理由に病院側の対応が変わったり、今後の医療的なやり取りに影響が出たりすることも一般的には想定されていません。ご遺族が納得できる形でお見送りを進めるために、別の葬儀社を選ぶことは実務上も問題のない選択です。

病院側も断られることを想定している場合が多い

病院のスタッフは、紹介した葬儀社を全て利用してもらえるとは限らないことを前提に案内をしている場合が多くあります。ご遺族の中には、生前から付き合いのある葬儀社や、事前に相談していた葬儀社に依頼したいという方も少なくないため、断られる場面自体は病院側にとって珍しいことではありません。そのため、断る意思を伝えることに過度な気負いは必要なく、落ち着いて「他に依頼したい葬儀社がある」という趣旨を伝えれば、多くの場合は特に問題なく受け止めてもらえます。具体的な伝え方については、次のセクションで詳しく解説します。

トラブルにならない断り方

病院から葬儀社を紹介された際、その場でどのように断ればよいのか分からず戸惑う方は少なくありません。しかし、伝え方はシンプルなもので十分です。感情的にならず、事実を簡潔に伝えることを意識すれば、大きな問題になることは基本的にありません。

伝える際に使いやすい言葉の例

とっさに言葉が出てこない場合に備えて、以下のような言い回しを覚えておくと安心です。状況に応じて使いやすいものを選んでいただければと思います。

  • 「すでに依頼先が決まっておりますので、そちらにお願いいたします」
  • 「家族で相談して決めたいので、少し時間をいただけますか」
  • 「知り合いに葬儀社がおりますので、そちらに連絡いたします」
  • 「ご紹介ありがとうございます。今回は自分たちで探させていただきます」

いずれも短い一文で伝えられる内容です。断る理由を詳しく説明する必要はなく、「決まっている」「相談したい」という事実を伝えるだけで十分に意図は伝わります。

医師・看護師・病院スタッフとの関係が悪化する心配

「断ったら今後の対応が悪くなるのでは」と不安に感じる方もいらっしゃいますが、その心配は基本的に持たなくても大丈夫です。病院のスタッフは業務としてご遺体搬送の手配を案内しているにすぎず、ご遺族がどの葬儀社を選ぶかによって、その後の医療対応や事務手続きの扱いが変わることはありません。死亡診断書の発行や退院手続きは、葬儀社の選択とは独立して進められるものであり、断ったことを理由に病院側が不利な対応をするといった事情も一般的には想定されていません。

急いでいる中でも簡潔に伝えるポイント

ご逝去直後は気持ちの整理がつかないまま、様々な判断を迫られる状況です。そうした中でも、伝える内容は次の点に絞ると落ち着いて対応しやすくなります。

  • 断る意思をはっきりと伝える(遠慮しすぎない)
  • 理由の詳細説明は不要と考えてよい
  • 依頼先が決まっていない場合は「相談中」であることを伝える
  • 搬送のタイミングについては病院スタッフに確認しておく

言葉を選びすぎる必要はなく、要件が伝われば十分です。焦りや不安がある状態でも、これらの言い回しを一つ覚えておくだけで、その場での対応がしやすくなります。

搬送先特徴
自宅住宅事情により安置スペース確保が難しい場合も
斎場・葬儀会館の安置施設葬儀社が管理する専用の安置室を利用
民間の安置施設葬儀社を通じて利用できる場合がある
遺体の搬送先となる3つの安置場所の特徴比較

断った場合、遺体はどこに安置してもらえるか

病院の霊安室に留まれる時間の目安

病院紹介の葬儀社を断った場合、次に気になるのはご遺体をどこに安置するかという点です。病院の霊安室は、あくまで一時的な安置場所として設けられている場合が多く、長時間の利用は難しいのが一般的です。数時間程度で退室を求められることが多いため、断った直後から搬送先を決める必要があります。

霊安室に留まれる時間は病院の規模や方針によって異なりますが、いずれの場合も「できるだけ早く搬送先を確保してほしい」という案内を受けることが多いようです。時間の余裕がないことを前提に、次の搬送先を考えておくと落ち着いて対応しやすくなります。

自宅・斎場・葬儀社の安置施設への搬送

搬送先としては、主に次の三つが選択肢になります。

  • 自宅:住宅事情によっては安置スペースの確保が難しい場合もあります
  • 斎場・葬儀会館の安置施設:葬儀社が管理する専用の安置室を利用する形です
  • 民間の安置施設:葬儀社を通じて利用できる場合があります

いずれの場合も、依頼する葬儀社が決まっていれば搬送先の相談も同時に進めやすくなります。まだ葬儀社が決まっていない場合は、搬送のみを先に依頼できる業者を探す方法もあります。この点については後の章で手順を解説します。

搬送手配が必要になるタイミング

病院紹介の葬儀社を断った時点で、遺体の搬送は自分たちで手配する必要が生じます。目安として、病院から退室を求められる前、できれば数時間以内には搬送先と搬送を担う葬儀社を決めておくと、慌てずに対応しやすくなります。

「断ったものの搬送先が決まっていない」という状態は避けたいところです。断る意思を伝える際に、あわせて「これから搬送先を探します」という見通しを病院側に伝えておくと、双方にとって状況が分かりやすくなります。

ここまでが相場の目安です。実際の総額は地域・式場・参列人数で変わるため、自分のケースで見積もりを取ると、どの費目で差がつくのかがはっきりします。資料請求は無料で、事前の見積もり相談にも対応しています。

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病院紹介の葬儀社を利用した場合に注意したい点

病院から紹介された葬儀社をそのまま利用することが、常に割高になるとは限りません。ただし、比較検討をせずに契約を進めることで、費用の内容や相場感がわかりにくくなりやすい点には注意が必要です。ここでは、費用面で気にかけておきたい背景を中立的にご紹介します。

搬送費・安置費が割高になりやすい背景

病院紹介の葬儀社は、緊急時に迅速な対応ができるという利点がある一方で、遺族側が他社と料金を見比べる時間がほとんどないまま搬送を依頼することになりやすいという特徴があります。搬送距離や安置施設の利用時間などによって費用構成が異なるため、事前の説明を十分に受けられないまま手配が進んでしまうケースも見られます。契約前に、搬送料・安置料・ドライアイス等の追加費用が発生する場合があるかどうかを確認しておくと、後々の不安を減らしやすくなります。

比較検討の機会が少なくなりやすい

危篤や逝去直後は精神的な余裕が少なく、その場で紹介された葬儀社に依頼を決めてしまう場合が多いのが実情です。その結果、複数社のプラン内容や費用を比べる機会が持てず、契約後に「思っていた内容と違った」と感じることもあります。搬送のみを依頼し、その後の葬儀本体は別の葬儀社を検討するといった分け方も選択肢の一つです。焦って全てを一度に決めなくてもよい、という点は覚えておくと安心材料になります。

出典に基づく費用目安

葬儀にかかる費用全体の目安としては、一般社団法人日本消費者協会が実施した「葬儀についてのアンケート調査」(2020年)によると、葬儀一式にかかる費用は全国平均で約119万円程度(税込)という結果が報告されています。ただし、この金額には搬送・安置・式典・返礼品など複数の費用項目が含まれており、地域や規模、プラン内容によって差が大きいため、あくまで参考値として捉えることが大切です。搬送費や安置費のみを単独で比較する際は、各葬儀社に見積り内容の明細を確認し、追加費用が発生する場合がある項目について事前に確認しておくと、費用感のずれを防ぎやすくなります。

自分で葬儀社を探す場合の手順

病院紹介の葬儀社を断った直後は、葬儀の内容すべてを一度に決めなくても対応できる場合があります。まずは「ご遺体の搬送・安置」だけを済ませ、葬儀全体の打ち合わせは気持ちが落ち着いてから改めて行うという進め方も選択肢の一つです。ここでは、焦りのある中でも実行しやすい手順の一例をご紹介します。

搬送のみを先に依頼する方法

搬送を専門に扱う業者や、搬送のみの対応が可能な葬儀社に依頼し、いったん自宅・斎場・葬儀社の安置施設などにご遺体を移していただく方法があります。搬送だけを先に依頼することで、葬儀プラン全体を急いで決める必要がなくなり、後日あらためて複数の葬儀社を比較検討する時間を確保しやすくなります。ただし、搬送を依頼した業者と、その後の葬儀を同じ業者に依頼しなければならないという決まりはない点も確認しておくと安心です。

一括見積り・紹介サービスの活用

時間的な余裕がない中で複数の葬儀社に一件ずつ連絡するのが難しい場合は、葬儀社の一括見積りサービスや紹介窓口を利用する方法もあります。こうしたサービスでは、対応可能な地域や希望条件を伝えることで、条件に合う葬儀社をいくつか紹介してもらえる場合があります。深夜・早朝でも相談を受け付けている窓口もあるため、状況に応じて活用を検討してみてください。なお、サービスによって紹介される葬儀社や案内内容は異なるため、内容をよく確認した上で判断することが大切です。

葬儀社選びで確認したい最低限のポイント

複数の葬儀社を比較する時間が十分にとれない場合でも、次のような点は最低限確認しておくと、後々のトラブルを避けやすくなります。

  • 搬送費・安置費・葬儀費用の見積りが明示されているか(税込・税抜の表記も含む)
  • 対応エリアに搬送先・安置先・希望する斎場が含まれているか
  • ドライアイスや安置期間の延長など、追加費用が発生する場合の説明があるか
  • 担当者からの説明内容が具体的で、質問に対して丁寧に答えてもらえるか

すべての項目を完璧に確認できなくても、費用の内訳と対応エリアの2点だけは押さえておくと、後から想定外の費用が発生する可能性を減らしやすくなります。焦って一社にその場で決めてしまう前に、可能であれば一度持ち帰って検討する時間を作ることも、納得できるお見送りにつながる一つの方法です。

よくある質問

病院紹介の葬儀社を断ると、病院に対して失礼になりませんか

病院からの紹介は、あくまで一つの案内という位置づけであることが多く、断ること自体が失礼にあたるものではないとされています。「お世話になった葬儀社がありますので、そちらに依頼します」など一言添えて丁寧に伝えれば、多くの場合は問題なく対応してもらえます。不安な場合は、病院の看護師やスタッフに直接確認してみるとよいでしょう。

断った場合でも、搬送費だけは病院紹介の業者に支払う必要がありますか

搬送を病院紹介の業者に依頼していない場合は、原則としてその業者への費用は発生しません。ただし、すでに搬送作業に着手していた場合など、状況によって対応が異なる可能性があります。費用が発生するかどうかや金額については、その場で担当者や病院スタッフに確認しておくと安心です。

深夜や休日でも、自分で葬儀社を探すことはできますか

多くの葬儀社は24時間・365日体制で電話相談を受け付けています。深夜や休日であっても、搬送や安置の対応が可能な葬儀社は一定数存在するとされています。ただし地域や時間帯によって対応できる葬儀社の数に差が出ることもあるため、複数の連絡先を控えておくと落ち着いて探しやすくなります。

いったん病院紹介の葬儀社に搬送を依頼した後、別の葬儀社に変更することはできますか

搬送のみを依頼した場合、その後の葬儀全体を同じ業者に依頼する義務はないとされています。搬送後に安置場所や葬儀の進め方を再検討し、別の葬儀社に依頼し直すことも選択肢の一つです。契約内容や既に発生している費用については、依頼した業者に確認しておくとよいでしょう。

家族の中で意見が分かれた場合、どのように判断すればよいですか

時間的な制約がある中では、まずご遺体の安置先を確保することを優先し、葬儀社選びや詳細な打ち合わせは後日に持ち越すという進め方も一つの方法です。判断に迷う場合は、病院のスタッフや複数の葬儀社に相談しながら、家族が納得できる形を探っていくことをおすすめします。

落ち着いて判断するための相談窓口

病院で家族が逝去された直後は、気持ちの整理がつかないまま短時間でさまざまな判断を求められます。病院紹介の葬儀社を利用するかどうかも、その一つです。迷いや不安がある場合は、一人で決めようとせず、無料の相談窓口を利用して話を聞いてみるという方法もあります。

多くの葬儀相談窓口では、電話やチャットで24時間体制の対応を行っているところがあります。「まだ依頼するかどうか決めていない」「とりあえず状況を整理したい」という段階でも、相談すること自体に問題はありません。話を聞くだけで依頼が確定するわけではないため、気軽に利用してよいものと考えられます。

相談時には、以下のような内容を伝えるとスムーズです。

  • 逝去された場所(病院名など)と現在の状況
  • ご遺体の安置についてどこまで決まっているか
  • 希望する葬儀の形式や規模(まだ決まっていなければその旨も可)
  • おおよその予算感(決まっていない場合は相談しながら検討することも可能です)

その場で判断を急がれることに不安がある場合は、「一度検討してから改めて連絡します」と伝えても差し支えありません。相談窓口の担当者は、緊急時の対応に慣れている場合が多く、遺族の状況に合わせて必要な情報を整理する手伝いをしてくれることが一般的です。

また、時間に余裕ができた段階では、複数の葬儀社の特徴やプラン内容を比較検討することも大切です。当サイトでは、葬儀社選びのポイントをまとめたカテゴリや、事前に会費を積み立てて葬儀費用の一部に備える互助会制度について解説したカテゴリも用意しています。落ち着いたタイミングで、今後の備えとして目を通していただくと、次に同じような場面に直面した際の判断材料になるかもしれません。

今は目の前の対応で気持ちに余裕がないかもしれませんが、相談窓口はあくまで判断を助けるための一つの手段です。無理に急いで決める必要はなく、ご自身とご家族が納得できるお見送りの形を見つけるための情報収集として、必要に応じて活用してみてください。

搬送を急ぎながら葬儀社を決める必要がある方は、判断の順番を整理した「いま葬儀が必要な方へ」が参考になります。

葬儀の費用と内容を具体的に知りたい方へ

葬儀の総額は、プラン内容や地域、参列人数によって変わります。資料を取り寄せて内訳を確認しておくと、比較の基準ができて判断しやすくなります。事前の見積もり相談にも対応しています。

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この記事を書いた人

ともしるべ運営者。葬儀・お墓・仏壇・死後の手続きの費用と段取りを、公式情報・公的資料の出典を確認しながら、わかりやすく解説しています。

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